光くしゃみ反射の原因、実は遺伝的なものだった!メカニズムを調べてみた

私も小さい頃からこの「光くしゃみ反射」があって、人類はみんなあるものだと思っていました。笑
でも社会人になったある日、友達との会話で「え!なにそれ!」と言われたことをきっかけに、「もしかしてこれは特殊なのかな?」と思うようになりました。
調べてみたら日本人は4人に1人の確率でこの「光くしゃみ反射」があるんだそうです。
そのメカニズムや原因を調べてみると、なんと「光くしゃみ反射」は遺伝するものだったということがわかりました!
早速見ていきましょう。
光くしゃみ反射の原因は?
それにしてもどうして眩しいとくしゃみが出るんでしょうか?
実は、人間や動物の目には瞳孔と呼ばれるものがありますね。
目の中の黒い部分です。
この瞳孔は大きく開いているときは光をたくさん取り込み、小さくなっているときは光をあまり取り込まないように調節しています。
猫の目を見るとわかりやすいですが、夜や暗いところにいる猫は黒目(瞳孔)が大きくて目がくりっとなってかわいいですよね。
で、その瞳孔への神経が鼻の神経と繋がっているんだそうです。
なので、
眩しいものを見て脳が瞳孔を閉めろと命令 ⇛ 瞳孔の神経細胞へ伝達 ⇛ 鼻の神経細胞も刺激される ⇛ くしゃみ
となるわけです。
でも、神経が繋がっているなら全員光くしゃみ反射があってもいいはずですよね。
でもくしゃみが出る人と出ない人と別れているのは、特別なその遺伝子に原因がありました。
光くしゃみ反射は遺伝する!
実は、この光くしゃみ反射は特別な遺伝子を持っている人しか起こらないんだそうです。
私が「人間全てに起こるもの」と思っていたのは、私の母も「眩しいとくしゃみが出る」と言っていたし、兄弟もそうだったからです。
このことからも分かるように、この遺伝は顕性遺伝(以前で言う「優勢遺伝」)なんだということです。
なので、私の娘もこの「光くしゃみ反射」を持っていると可能性があるということです。
詳しいことはわかりませんが、この遺伝子を持っていることで眩しさを感じたときに鼻の方まで刺激が行ってしまう、スイッチのようなものなのかもしれません。
私の場合はこの光くしゃみ反射は結構助かっていて、くしゃみがしたいときに眩しいところを見ることで思いっきりくしゃみできるのでスッキリしていました。
ですが、この遺伝子を持っていることで「てんかん」という病気になる可能性があるという説があるようです。
光くしゃみ反射とてんかんの関係性

「てんかん」とは、脳への何らかの刺激で体が痙攣したり硬直したりする病気のことです。
光くしゃみ反射の遺伝子を持つ人はてんかんになる可能性があるという説ですが、はっきりと分かっているわけではありません。
でも、光過敏性てんかんの患者さんは光くしゃみ反射を持っていることが多いということで、相互の遺伝子は何か関係があるのかもしれないと言われています。
なので私のように光くしゃみ反射がある人は、「強い光の刺激でてんかん発作が起こるかもしれない」ということを念頭に置いて生活したほうがいいかもしれません。
私が小学生の頃に「ポケモンショック」というのがありましたが、私はたまたま見てなかったんですね。
もし見ていたら私も倒れていたかもしれなかったわけなので、そう考えるとちょっと恐ろしいです。
光くしゃみ反射の治し方ってあるの?
先程も述べたように、光くしゃみ反射は遺伝的な要因があるので、治すのは難しいのではないかと思います。
ですが私の父によると、父も若い頃はこの反射があったのですが、歳をとったらだんだん出なくなってしまったと言っていました。
とはいえ個人差があるので歳をとったら必ずなくなるというわけでもないですし…。
あまりにも生活に支障が出るほどであれば一度医療機関にご相談されることをおすすめします。
おさらい
それでは今日の内容をまとめてみました。
まぶしくてくしゃみが出るのは、瞳孔への神経細胞と鼻への神経細胞が繋がっていて、脳の命令に鼻の神経まで刺激されてくしゃみが出るから
【光くしゃみ反射は遺伝する!】
眩しくてくしゃみが出る人は特別な遺伝子を持っていて、それは遺伝する事がわかっている
顕性遺伝で日本人の4人に一人がこの光くしゃみ反射の遺伝子を持っている
【光くしゃみ反射とてんかんの関係性】
光過敏性てんかんの患者さんは光くしゃみ反射がある人が多い
このことから、光くしゃみ反射とてんかんは何か因果関係があるのではないかと言われているが、詳しいことはまだ不明
光くしゃみ反射の程度は人によってもまた違うらしく、太陽のように眩しい光でくしゃみが出る人から家の電気でもくしゃみが出てしまう人などいるみたいです。
私の父のように歳を重ねることでだんだんくしゃみが出なくなるということもよくあることみたいですし。
なんだか不思議ですよね!
私も別に苦労はしてないのですが、これからもうまく付き合っていきたいと思います。