アルコール消毒で赤くなるのはお酒に弱い?アレルギー?症状の違いと検査の仕方

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コロナウイルスが蔓延しているしている今、アルコール消毒液が品薄になるほど欠かせないものになってきました。
でも中にはアルコール消毒液で急に手が赤くなった!という人もいるんじゃないでしょうか?
実は結構多いこの症状、いったいどういうことなんでしょうか?
アルコール消毒で赤くなるのはお酒に弱いかアレルギー
ハンドサニタイザーやアルコール消毒液を使った時や、注射の後に脱脂綿で肌を押さえた後にその部分の肌が赤くなる場合はお酒に弱いということです。
今までにお酒を飲んだりアルコール入りのお菓子などを食べて酔っ払ったりしたことはありませんか?
肌にアルコールを付けただけで赤くなるので、飲んでしまえばあっという間に顔も赤くなる人も多いのでは?
アルコール消毒は使用しても大丈夫ですが、気になる方はアルコールを使っていない消毒を使うのがいいと思います。
ただ、痒くなったりものすごく赤くただれるようなときはアルコールアレルギーの可能性があるので使用を控えましょう。
では、アレルギーとの違いは一体なんなのでしょうか?アルコールアレルギーとの症状の違いは?
お酒に弱い場合だけの場合
単にお酒に弱いという場合はこんな症状です。
- 注射の後の消毒綿でその部分が赤くなる
- お酒を飲んだりお酒入りのお菓子などですぐに顔が赤くなる
- 少しのお酒ですぐに酔ってしまう
- 二日酔いがひどい
お酒が弱い人は基本的に飲んでもそこまで害はなく、具合が悪くなる程度です。
代謝酵素があまり活発ではない
アルコールの毒素を分解する酵素の働きが弱いのが原因ですが、日本人には多い体質です。
なので疲れていたり寝不足だったり体調があまり良くないときにお酒を飲んだりするとひどい二日酔いになったり具合が悪くなることがあります。
アルコール消毒も気になる方は控えた方がいいですが、少量なら使っても大丈夫でしょう。
でもアレルギーは一歩間違うと重症になる可能性があります。アルコールアレルギーだった場合
- 注射の後の消毒綿でその部分が赤くなる。もしくはかゆくなったりただれる
- 体がかゆくなる
- 鼻が詰まったり喉がかゆくなったり苦しくなる
- 呼吸が苦しくなる
- 頭が痛くなる
- お酒を飲んだ後、吐き気、下痢などの症状が出る
こういう症状が現れた場合はアレルギーの可能性が高いです。
ヘタしたら死に至るほど重症になることも…。
皮膚科でちゃんと検査をしてもらい、食べ物、飲み物に含まれているアルコールにも注意が必要です。
調理酒やみりんもアレルギーの人にとっては有害なので、しっかり火を通してアルコールを飛ばしてください。
もちろん、手指などのアルコール消毒などにも気をつけなくてはいけません。
アルコールアレルギーとは?
お酒に弱い人はアルコールの毒素の分解酵素の働きが弱いと記述しましたが、アレルギーの場合は弱いどころか酵素が全くない人がアレルギーを発症します。
今の所治す方法はないようです。
遺伝の要素が大きいようですがある日突然後天的になる場合もあります。
後天的になる場合は原因がはっきりしていないので防ぐ方法も未だよくわかっていません。
お酒を飲んでいて「あれ!?おかしいな」と思ったら飲むのはやめて、一度検査されることをおすすめします。
検査はどこでする?どうやって?
アルコールアレルギーの検査は皮膚科でやってもらえます。
採血ではなく皮膚にアルコールを付けて検査するパッチテストで、金額は4000〜5000円くらいのところが多いです。
また、アレルギーまでは分かりませんが、お酒に強いか弱いかが分かる簡単なパッチテストができるものもあります。
アルコール体質試験パッチ(3枚入) by カエレバ おさらい
それでは内容をまとめておきます。
アルコール消毒で赤くなる人はお酒に弱い。痒みがあったりひどく赤くただれる場合はアルコールアレルギーの可能性がある。
アルコールに弱い人とアルコールアレルギーの人の違い
- アルコールに弱い人
- 注射の後の消毒綿でその部分が赤くなる
- お酒を飲んだりお酒入りのお菓子などですぐに顔が赤くなる
- 少しのお酒ですぐに酔ってしまう
- 二日酔いがひどい
- アルコールアレルギーだった場合
- 注射の後の消毒綿でその部分が赤くなる。もしくはかゆくなったりただれる
- 体がかゆくなる
- 鼻が詰まったり喉がかゆくなったり苦しくなる
- 呼吸が苦しくなる
- 頭が痛くなる
- お酒を飲んだ後、吐き気、下痢などの症状が出る
アレルギーの場合は食べ物や飲み物にわずかでも含まれていると症状が出る。
命に関わる場合もあるので注意。
アレルギーの場合は皮膚科で検査をしてもらえるので診察してもらったほうがよい。
ちなみに、「お酒を飲んでも全然大丈夫!でもアルコール消毒で赤くなる」という方は『敏感肌』という可能性もあります。
アルコールは結構強いですから、使い過ぎると肌荒れする原因にもなります。
もし気になるようでしたらアルコール不使用の消毒液や肌荒れしにくい消毒液もありますので、そちらを使われるのがいいでしょう。